鹿児島県で住宅購入前に確認したい災害リスク
公的統計に基づき、面積加重平均により算出された鹿児島県の立地与信データです。
MyLand Scoreでは、町丁目単位のデータを面積加重平均して都道府県単位に再集計しています。
物件購入・建築前に、将来の保険料や維持コストへの影響を確認してください。
鹿児島県の災害耐性スコアは約59.8ポイントとなっており、全国平均の約55.0ポイントを上回る水準にあります。 地震確率は約1.3%と低位であり、災害構造において支配的なリスクではありません。
津波については外洋に面する沿岸部や離島で分布が見られ、 特に奄美群島などでは一定規模の浸水想定が存在します。 ただし湾内では地形により影響が分散する傾向があります。
一方でシラス台地や火山地形が広く分布しており、 降雨時には土砂災害リスクが顕在化しやすい構造です。 この地形起因のリスクが全体評価に影響しています。
「地震は低位だが、火山地形に起因する土砂災害と沿岸部の水害が評価を左右する南九州火山帯エリア」
鹿児島県内市区町村の災害耐性ランキング
安全スコアの考え方と算出
本スコアは、水災リスクに関する傾向を評価した指標です。
すべての災害リスクを網羅するものではないため、地震・津波・土砂災害などのハザード情報もあわせて確認する必要があります。
本ロジックでは、河川との位置関係や地形条件に基づき、水害リスクの相対的な傾向を評価しています。
算出ロジックは以下の通りです。
- 丁目単位の代表地点から、2,000m以内の近隣河川(最大3本)を取得
- 各河川と代表地点との距離および標高差を算出
- 距離が近く、かつ標高差が小さいほどリスクが高くなるようにスコア化
- これらのスコアを市区町村単位で面積平均し、ランキングとして整理
全域災害リスク・サマリー
鹿児島県の平均確率1.3%
全国平均:7.1%
鹿児島県における地震確率分布
- 25%以上の地域0.0%
- 10〜25%の地域0.1%
- 10%未満の地域99.9%
防災科学技術研究所は、 30年以内に震度6弱以上の地震が起こる確率を地域ごとに算出しています。
鹿児島県の地震平均確率は約1.3%と、全国平均の約7.0%を下回る水準にあります。
主要なプレート境界型地震の強震域から一定の距離があり、 広域的な強震リスクは相対的に抑えられています。
ただし桜島周辺やトカラ列島などでは地震活動が観測されており、 局所的には揺れが発生する可能性があります。
全体としては全国的に見て低リスク帯に属する地震特性を持つ地域です。
地震大国の日本です。リスクを参考に家屋や家財にかかる保険の保証を考え、 住宅の維持費用として計算しておくことが重要です。 地震保険とは、地震による被害を補償するものです。 火災保険の特約に含まれることもありますが、保証が十分でない場合もあります。 地震保険を別途契約するご家庭もあります。
地震保険料は都道府県ごとに地震保険基準料率 (損害保険料率算出機構「地震保険料基準料率表」)が定められており、耐火性能のある建物か否かによって料率が異なります。
鹿児島県の場合:
耐火構造:0.73%
非耐火構造:1.12%
鹿児島県における津波ランク別地域分布
- 20m以上0.0%
- 10m~20m0.0%
- 5m~10m0.0%
- 3m~5m0.3%
- 1m~3m0.3%
- 0.3m~1m0.3%
- 0.3m未満0.1%
- 対象外区域割合99.0%
鹿児島県では、奄美市・いちき串木野市・指宿市などを中心に津波ハザードが分布しており、 沿岸部および離島部で中〜高ランクの積算が確認されます。
特に奄美群島や徳之島などの離島部では、 ランク3〜4(中〜やや深い浸水)の積算が大きく、 外洋に直接面する地形の影響を受けやすい構造です。
一方で薩摩半島・大隅半島沿岸(指宿市・南さつま市・志布志市など)では、 湾内や入り組んだ海岸線により津波エネルギーが分散される傾向がありつつも、 低地では一定の浸水が広がる可能性があります。
鹿児島市周辺では比較的分散した分布となっており、 桜島や錦江湾の地形によって津波の挙動が局所的に変化する特徴があります。
全体としては「外洋に面する離島・半島部で中規模津波が分布し、湾内では地形により局所化する南九州分散型津波エリア」といえます。
津波の想定区域は沿岸部に集中しており、内陸部や海のない県は対象外となります。 国土数値情報の津波浸水想定をベースに算出すると、 日本全土約85.6%が対象外区域になります。
ただし対象外区域だとしても地震の規模、発生源等の条件によっては、河川などを遡った津波が到達する可能性は十分にあります。
全土にわたって警戒を怠るべきではありませんが、 対象内区域の立地では特に注意と補償の計算が重要となります。
浸水深ランクが高い主な河川
- 稲荷川
- 下谷口川
- 花渡川
- 神之川
- 天降川
- 米之津川
- 万之瀬川
- 雄川
- 永田川
- 加世田川
国土数値情報の洪水浸水想定区域には約3,000の河川の登録があります。
日本国内には重要河川などを含めると、約40,000河川あると言われていますので、 氾濫などによる被害規模が大きくなる主要河川中心に収録されているものと考えられます。
鹿児島県では鹿児島市を中心に洪水ハザードが顕著であり、 特に0.5〜3.0m未満(ランク2)および3.0〜5.0m未満(ランク3)の広域浸水が支配的です。
鹿児島市では甲突川や稲荷川などの中小河川が市街地を貫流しており、 流域面積に対して都市化が進んでいることから、 降雨時に水が集中しやすく、面的な浸水が発生しやすい構造となっています。
また一部ではランク6(極めて深い浸水)も確認されており、 低地や河川沿いでは局所的に深水域が形成される可能性があります。 これはシラス台地由来の浸透特性の低さと急激な流出が重なることが要因と考えられます。
霧島市や南さつま市では、 山地から平野部への流下構造により中規模浸水が広がる傾向があり、 河川氾濫と内水の複合的な影響が見られます。
全体としては「都市内河川と火山地質により流出が速く、 広域浸水に加えて局所的な深水域が発生する南九州都市河川型洪水エリア」といえます。