高知県で住宅購入前に確認したい災害リスク
公的統計に基づき、面積加重平均により算出された高知県の立地与信データです。
MyLand Scoreでは、町丁目単位のデータを面積加重平均して都道府県単位に再集計しています。
物件購入・建築前に、将来の保険料や維持コストへの影響を確認してください。
高知県の災害耐性スコアは約44.7ポイントとなっており、全国平均の約55.0ポイントを大きく下回る水準にあります。 地震確率は約40.8%と極めて高く、災害構造の中で最も支配的な要因となっています。
津波についても太平洋沿岸で広く分布しており、 南海トラフ地震に伴う影響を強く受ける地域です。 特に沿岸低地では広範囲にわたる浸水が想定されます。
また地すべりや洪水についても、 四国山地の急峻な地形と多雨環境により一定以上のリスクが存在し、 複数の災害が重なりやすい構造となっています。
「南海トラフ起因の地震・津波を中心に、多災害が重なる太平洋側高リスクエリア」
高知県内市区町村の災害耐性ランキング
安全スコアの考え方と算出
本スコアは、水災リスクに関する傾向を評価した指標です。
すべての災害リスクを網羅するものではないため、地震・津波・土砂災害などのハザード情報もあわせて確認する必要があります。
本ロジックでは、河川との位置関係や地形条件に基づき、水害リスクの相対的な傾向を評価しています。
算出ロジックは以下の通りです。
- 丁目単位の代表地点から、2,000m以内の近隣河川(最大3本)を取得
- 各河川と代表地点との距離および標高差を算出
- 距離が近く、かつ標高差が小さいほどリスクが高くなるようにスコア化
- これらのスコアを市区町村単位で面積平均し、ランキングとして整理
全域災害リスク・サマリー
高知県の平均確率25.7%
全国平均:7.1%
高知県における地震確率分布
- 25%以上の地域42.2%
- 10〜25%の地域18.7%
- 10%未満の地域39.1%
防災科学技術研究所は、 30年以内に震度6弱以上の地震が起こる確率を地域ごとに算出しています。
高知県の地震平均確率は約40.8%と、全国平均の約7.0%を大きく上回る非常に高い水準にあります。
南海トラフ地震の想定震源域に直接含まれており、 将来的に広域で極めて強い揺れが発生する可能性が高い地域です。 特に沿岸部では強震動と津波が同時に発生する複合災害リスクが顕著です。
また四国山地に近接する地形により、 揺れが増幅される可能性や、 地震に伴う土砂災害の誘発リスクも高い特徴があります。
全体としては南海トラフに強く依存した、 全国でも最も高い水準の地震リスクを持つ地域の一つです。
地震大国の日本です。リスクを参考に家屋や家財にかかる保険の保証を考え、 住宅の維持費用として計算しておくことが重要です。 地震保険とは、地震による被害を補償するものです。 火災保険の特約に含まれることもありますが、保証が十分でない場合もあります。 地震保険を別途契約するご家庭もあります。
地震保険料は都道府県ごとに地震保険基準料率 (損害保険料率算出機構「地震保険料基準料率表」)が定められており、耐火性能のある建物か否かによって料率が異なります。
高知県の場合:
耐火構造:0.73%
非耐火構造:1.12%
高知県における津波ランク別地域分布
- 20m以上0.0%
- 10m~20m0.3%
- 5m~10m0.8%
- 3m~5m0.9%
- 1m~3m0.4%
- 0.3m~1m0.2%
- 0.3m未満0.1%
- 対象外区域割合97.4%
高知県の津波ハザードは太平洋沿岸において極めて強く、 全国でも高ランクが顕著に分布する典型的な高リスク構造です。
高知市では津波ランク3(1~3m未満)および津波ランク4(3~5m未満)が広域に分布し、 湾奥部であっても中〜高強度の浸水が想定されます。
須崎市や宿毛市では津波ランク5(5~10m未満)が大きく分布し、 さらに土佐清水市では津波ランク6(10~20m未満)が突出して確認されるなど、 外洋に面する南西部で急激に強度が上昇します。
安芸市・香南市など東部沿岸でも津波ランク4〜5が広く分布し、 沿岸全域で高い津波エネルギーが連続的に存在します。
一方で内陸部では津波ハザードはほぼ存在せず、 沿岸とのリスク差が非常に明確です。
総じて高知県の津波は、 沿岸全域で中〜高ランクが広く分布しつつ、 南西部で津波ランク6が顕著に集中する、 「太平洋側の広域高強度+局所極大型津波構造」が特徴です。
津波の想定区域は沿岸部に集中しており、内陸部や海のない県は対象外となります。 国土数値情報の津波浸水想定をベースに算出すると、 日本全土約85.6%が対象外区域になります。
ただし対象外区域だとしても地震の規模、発生源等の条件によっては、河川などを遡った津波が到達する可能性は十分にあります。
全土にわたって警戒を怠るべきではありませんが、 対象内区域の立地では特に注意と補償の計算が重要となります。
浸水深ランクが高い主な河川
- 吉野川
- 奈半利川
- 物部川
- 柳瀬川
- 鏡川
- 国分川
- 和食川
- 安芸川
- 安田川
- 伊尾木川
国土数値情報の洪水浸水想定区域には約3,000の河川の登録があります。
日本国内には重要河川などを含めると、約40,000河川あると言われていますので、 氾濫などによる被害規模が大きくなる主要河川中心に収録されているものと考えられます。
高知県の浸水深は、沿岸および河川沿いを中心に中〜高ランクが広く分布する構造です。
高知市では浸水ランク2(0.5~3.0m未満)が圧倒的に多く、 さらに浸水ランク3(3.0~5.0m未満)や浸水ランク4(5.0~10.0m未満)も一定規模で分布しており、 広域で中程度以上の浸水が想定されます。
宿毛市や安芸市などでも浸水ランク2〜3が大きく分布し、 河川流域を中心に継続的な浸水リスクが存在します。
一方で佐川町や本山町、越知町では、 浸水ランク4〜5(5.0~20.0m未満)が比較的まとまって確認され、 局所的に非常に深い浸水が発生し得る構造となっています。
総じて高知県の浸水深は、 広域に浸水ランク2〜3が分布しつつ、 内陸の河川沿いで浸水ランク4以上が局所的に発生する、 「広域中深度+局所高深度型の洪水構造」が特徴です。