徳島県で住宅購入前に確認したい災害リスク
公的統計に基づき、面積加重平均により算出された徳島県の立地与信データです。
MyLand Scoreでは、町丁目単位のデータを面積加重平均して都道府県単位に再集計しています。
物件購入・建築前に、将来の保険料や維持コストへの影響を確認してください。
徳島県の災害耐性スコアは約52.9ポイントとなっており、全国平均の約55.0ポイントをやや下回る水準にあります。 地震確率は約37.9%と全国平均を大きく上回っており、地震リスクが全体スコアを大きく押し下げる構造となっています。
津波についても沿岸部で広く分布が確認されており、 太平洋側に位置するため南海トラフ地震に伴う影響を受けやすい特徴があります。
一方で洪水や地すべりは全国平均と同程度の水準にとどまりますが、 地震および津波の影響が支配的であり、 総合的には地震・津波に強く依存した災害構造となっています。
「南海トラフ起因の地震・津波が支配的な太平洋側高リスクエリア」
徳島県内市区町村の災害耐性ランキング
安全スコアの考え方と算出
本スコアは、水災リスクに関する傾向を評価した指標です。
すべての災害リスクを網羅するものではないため、地震・津波・土砂災害などのハザード情報もあわせて確認する必要があります。
本ロジックでは、河川との位置関係や地形条件に基づき、水害リスクの相対的な傾向を評価しています。
算出ロジックは以下の通りです。
- 丁目単位の代表地点から、2,000m以内の近隣河川(最大3本)を取得
- 各河川と代表地点との距離および標高差を算出
- 距離が近く、かつ標高差が小さいほどリスクが高くなるようにスコア化
- これらのスコアを市区町村単位で面積平均し、ランキングとして整理
全域災害リスク・サマリー
徳島県の平均確率37.9%
全国平均:7.1%
徳島県における地震確率分布
- 25%以上の地域65.4%
- 10〜25%の地域13.9%
- 10%未満の地域20.7%
防災科学技術研究所は、 30年以内に震度6弱以上の地震が起こる確率を地域ごとに算出しています。
徳島県の地震平均確率は約37.9%と、全国平均の約7.0%を大きく上回る非常に高い水準にあります。
南海トラフ地震の想定震源域に直接含まれており、 将来的に広域で強い揺れが発生する可能性が高い地域です。 特に沿岸部では、長周期地震動や大規模な揺れが同時に発生するリスクがあります。
また紀伊水道に面した地形により、 揺れと津波が同時に発生する複合災害のリスクが高く、 四国の中でも特に地震影響を強く受ける地域といえます。
内陸部でも断層活動による局所的な強震の可能性はありますが、 全体としては南海トラフに起因する広域地震リスクが支配的な構造です。
地震大国の日本です。リスクを参考に家屋や家財にかかる保険の保証を考え、 住宅の維持費用として計算しておくことが重要です。 地震保険とは、地震による被害を補償するものです。 火災保険の特約に含まれることもありますが、保証が十分でない場合もあります。 地震保険を別途契約するご家庭もあります。
地震保険料は都道府県ごとに地震保険基準料率 (損害保険料率算出機構「地震保険料基準料率表」)が定められており、耐火性能のある建物か否かによって料率が異なります。
徳島県の場合:
耐火構造:2.3%
非耐火構造:4.11%
徳島県における津波ランク別地域分布
- 20m以上0.0%
- 10m~20m0.0%
- 5m~10m0.2%
- 3m~5m2.5%
- 1m~3m1.0%
- 0.3m~1m0.5%
- 0.3m未満0.1%
- 対象外区域割合95.6%
徳島県の津波ハザードは太平洋沿岸に極めて強く集中しており、 全国的にも高ランクが卓越する典型的な高リスク構造です。
徳島市では津波ランク3(1~3m未満)および津波ランク4(3~5m未満)が 圧倒的に広く分布しており、 特に津波ランク4が突出していることから、 広域で中〜高強度の浸水が想定されます。
小松島市でも同様に津波ランク4が大規模に分布し、 湾奥部であっても強い津波影響が及ぶ構造となっています。
阿南市や鳴門市では、 津波ランク3〜津波ランク4に加えて、 一部で津波ランク5(5~10m未満)や津波ランク6(10~20m未満)も確認され、 外洋に面する地域ほど急激に強度が上昇する特徴があります。
美波町や海陽町では津波ランク5〜津波ランク6がまとまって分布しており、 沿岸部では非常に高い津波エネルギーが想定されます。
一方で内陸部(上板町・石井町・板野町など)では、 津波ハザードはほぼ存在せず、 沿岸とのリスク差が極めて明確です。
総じて徳島県の津波は、 沿岸部において津波ランク3〜4が広域に分布しつつ、 南部で津波ランク5〜6が顕著に集中する、 「広域高強度+南部極大化型津波構造」が特徴です。
津波の想定区域は沿岸部に集中しており、内陸部や海のない県は対象外となります。 国土数値情報の津波浸水想定をベースに算出すると、 日本全土約85.6%が対象外区域になります。
ただし対象外区域だとしても地震の規模、発生源等の条件によっては、河川などを遡った津波が到達する可能性は十分にあります。
全土にわたって警戒を怠るべきではありませんが、 対象内区域の立地では特に注意と補償の計算が重要となります。
浸水深ランクが高い主な河川
- 鮎喰川
- 勝浦川
- 那賀川
- 園瀬川
- 吉野川
- 桑野川
- 江川
- 福井川
- ほたる川
- 海部川
国土数値情報の洪水浸水想定区域には約3,000の河川の登録があります。
日本国内には重要河川などを含めると、約40,000河川あると言われていますので、 氾濫などによる被害規模が大きくなる主要河川中心に収録されているものと考えられます。
徳島県の洪水ハザードは県内でも特に強く現れており、 徳島市を中心に非常に大きな値が確認されます。 徳島市では浸水の主体が低〜中ランクに集中しつつも総量が圧倒的に大きく、 広域的に浸水が広がる構造が顕著です。
特に吉野川流域では、流域面積の大きさと低地の広がりにより、 洪水時に水が広範囲へ拡散しやすく、 徳島市・石井町・藍住町などで「広く浸水する低地型洪水」が形成されています。
一方で那賀町や勝浦町などの山間部では、 津波ランクではなく洪水ランク4〜6に相当する高ランク浸水が確認されており、 急峻な地形と河川勾配により、 短時間で水位が上昇する「流下型洪水」が発生しやすい特徴があります。
また小松島市など沿岸部では、 河川と海の影響が重なり、 内水氾濫的な広がりを持つ浸水が見られるなど、 地形ごとに異なる洪水パターンが併存しています。
総じて徳島県の洪水は、 吉野川流域を中心とした広域低地型と、 山間部の急流型が同時に存在する構造であり、 県全体として水災の影響が非常に強い地域といえます。