熊本県で住宅購入前に確認したい災害リスク
公的統計に基づき、面積加重平均により算出された熊本県の立地与信データです。
MyLand Scoreでは、町丁目単位のデータを面積加重平均して都道府県単位に再集計しています。
物件購入・建築前に、将来の保険料や維持コストへの影響を確認してください。
熊本県の災害耐性スコアは約47.0ポイントとなっており、全国平均の約55.0ポイントを下回る水準にあります。 地震確率は約2.3%と全国平均の約7.0%を下回るものの、一定のリスクが存在する水準です。
津波については外洋に面する地域で分布が見られるものの、 内湾(有明海・八代海)を中心とした構造により、 広域一様ではなく地点ごとの差が大きい特徴があります。
一方で洪水については河川流域を中心に一定規模の分布が見られ、 特に中程度の浸水(0.5〜3.0m未満)が広く分布しています。 内陸部においても水害リスクが評価に影響する構造です。
「水害を中心に評価が下がる一方、地震は中位にとどまる内陸水害型エリア」
熊本県内市区町村の災害耐性ランキング
安全スコアの考え方と算出
本スコアは、水災リスクに関する傾向を評価した指標です。
すべての災害リスクを網羅するものではないため、地震・津波・土砂災害などのハザード情報もあわせて確認する必要があります。
本ロジックでは、河川との位置関係や地形条件に基づき、水害リスクの相対的な傾向を評価しています。
算出ロジックは以下の通りです。
- 丁目単位の代表地点から、2,000m以内の近隣河川(最大3本)を取得
- 各河川と代表地点との距離および標高差を算出
- 距離が近く、かつ標高差が小さいほどリスクが高くなるようにスコア化
- これらのスコアを市区町村単位で面積平均し、ランキングとして整理
全域災害リスク・サマリー
熊本県の平均確率2.3%
全国平均:7.1%
熊本県における地震確率分布
- 25%以上の地域0.0%
- 10〜25%の地域2.9%
- 10%未満の地域97.1%
防災科学技術研究所は、 30年以内に震度6弱以上の地震が起こる確率を地域ごとに算出しています。
熊本県の地震平均確率は約2.3%と、全国平均の約7.0%を下回る水準にあります。
プレート境界型地震の直接的な影響は限定的な位置にあるものの、 内陸断層に起因する地震リスクが存在する地域です。
局所的に強い揺れが発生する可能性があり、 広域ではなく被害が集中するタイプの地震特性を持っています。
全体としては全国平均より低い水準にあるものの、 内陸地震リスクを内包する中位リスク帯の地域といえます。
地震大国の日本です。リスクを参考に家屋や家財にかかる保険の保証を考え、 住宅の維持費用として計算しておくことが重要です。 地震保険とは、地震による被害を補償するものです。 火災保険の特約に含まれることもありますが、保証が十分でない場合もあります。 地震保険を別途契約するご家庭もあります。
地震保険料は都道府県ごとに地震保険基準料率 (損害保険料率算出機構「地震保険料基準料率表」)が定められており、耐火性能のある建物か否かによって料率が異なります。
熊本県の場合:
耐火構造:0.73%
非耐火構造:1.12%
熊本県における津波ランク別地域分布
- 20m以上0.0%
- 10m~20m0.0%
- 5m~10m0.0%
- 3m~5m1.3%
- 1m~3m0.6%
- 0.3m~1m0.2%
- 0.3m未満0.0%
- 対象外区域割合97.8%
熊本県の津波リスクは、八代市・宇城市・玉名市など八代海・有明海沿岸を中心に分布しており、 特に内湾沿岸の低地で影響が集中しています。
内訳としては3.0〜10.0m未満(ランク3・4)の比率が高く、 浅い浸水よりも一定以上の浸水深を伴うエリアが面的に広がる構造が特徴です。
一方で内陸部ではほぼ分布が見られず、 沿岸からの距離によってリスクが明確に分断される傾向があります。
全体としては「内湾沿岸に集中し、中〜やや深い浸水が広がる局所集中型津波エリア」といえます。
津波の想定区域は沿岸部に集中しており、内陸部や海のない県は対象外となります。 国土数値情報の津波浸水想定をベースに算出すると、 日本全土約85.6%が対象外区域になります。
ただし対象外区域だとしても地震の規模、発生源等の条件によっては、河川などを遡った津波が到達する可能性は十分にあります。
全土にわたって警戒を怠るべきではありませんが、 対象内区域の立地では特に注意と補償の計算が重要となります。
浸水深ランクが高い主な河川
- 五木小川
- 上生川
- 川辺川
- 筑後川
- 坪井川
- 白川
- 緑川
- 綾北川
- 一町田川
- 下津深江川
国土数値情報の洪水浸水想定区域には約3,000の河川の登録があります。
日本国内には重要河川などを含めると、約40,000河川あると言われていますので、 氾濫などによる被害規模が大きくなる主要河川中心に収録されているものと考えられます。
熊本県の洪水リスクは、熊本市西区・八代市・熊本市中央区などを中心に、 低地および大河川流域で高く分布しています。
特に球磨川・白川・緑川流域では、 0.5〜3.0m未満の浸水(ランク2)が広範囲に積み上がっており、 平野部での面的な浸水リスクが顕著です。
加えて一部地域では3.0〜5.0m以上の浸水(ランク3〜4)も確認されており、 河川近接エリアでは深い浸水リスクも内包しています。
全体としては「大河川流域に沿って広域浸水が発生しやすく、低地ほどリスクが集約する内陸水系型エリア」といえます。
浸水継続時間については、水俣市・熊本市西区・八代市などで高い傾向が見られ、 短時間での排水が難しいエリアが一定数存在します。
特に水俣市では短時間帯(ランク1)が極めて大きく、 広範囲で浸水が発生しうる構造が確認されます。
一方で八代市や熊本市南区では中時間帯(ランク3〜4)の積算も見られ、 地域によっては浸水の長期化リスクも併存しています。
全体としては「広域浸水に加えて一部地域で滞留時間が長くなりやすい、排水条件に依存する複合型水害構造」といえます。