岡山県で住宅購入前に確認したい災害リスク
公的統計に基づき、面積加重平均により算出された岡山県の立地与信データです。
MyLand Scoreでは、町丁目単位のデータを面積加重平均して都道府県単位に再集計しています。
物件購入・建築前に、将来の保険料や維持コストへの影響を確認してください。
岡山県の災害耐性スコアは約50.7ポイントとなっており、全国平均の約55.0ポイントをやや下回る水準にあります。 地震確率は約2.2%と全国平均より低く、地震リスクは相対的に抑えられています。
津波については一部沿岸で分布が確認されるものの、非該当割合は約97.4%と高く、 高ランクの津波はほとんど見られません。 一方で洪水はランク2が約6.58%と全国平均を上回っており、 平野部を中心に浸水リスクが一定程度存在します。
また地すべりは約4.37%と全国平均を上回り、 中国山地に連なる北部山間部では土砂災害リスクが確認されます。 水災と土砂災害が組み合わさることで、全体スコアを押し下げる構造となっています。
「地震・津波は低いが、平野部の浸水と山地の地すべりが影響する内陸平野混合型エリア」
岡山県内市区町村の災害耐性ランキング
安全スコアの考え方と算出
本スコアは、水災リスクに関する傾向を評価した指標です。
すべての災害リスクを網羅するものではないため、地震・津波・土砂災害などのハザード情報もあわせて確認する必要があります。
本ロジックでは、河川との位置関係や地形条件に基づき、水害リスクの相対的な傾向を評価しています。
算出ロジックは以下の通りです。
- 丁目単位の代表地点から、2,000m以内の近隣河川(最大3本)を取得
- 各河川と代表地点との距離および標高差を算出
- 距離が近く、かつ標高差が小さいほどリスクが高くなるようにスコア化
- これらのスコアを市区町村単位で面積平均し、ランキングとして整理
全域災害リスク・サマリー
岡山県の平均確率2.2%
全国平均:7.1%
岡山県における地震確率分布
- 25%以上の地域0.0%
- 10〜25%の地域2.9%
- 10%未満の地域97.1%
防災科学技術研究所は、 30年以内に震度6弱以上の地震が起こる確率を地域ごとに算出しています。
岡山県の地震平均確率は約2.2%と、全国平均の約7.0%を下回る比較的低い水準にあります。
南海トラフ地震の直接的な影響は限定的とされており、 太平洋側と比較すると広域的な強震動リスクは抑えられています。 瀬戸内海側に位置するため、海溝型地震による影響は相対的に弱い構造です。
一方で内陸には断層が存在するため、 局所的には強い揺れが発生する可能性はありますが、 発生頻度としては限定的であり、 全体としては安定した地震リスクの低い地域といえます。
地震大国の日本です。リスクを参考に家屋や家財にかかる保険の保証を考え、 住宅の維持費用として計算しておくことが重要です。 地震保険とは、地震による被害を補償するものです。 火災保険の特約に含まれることもありますが、保証が十分でない場合もあります。 地震保険を別途契約するご家庭もあります。
地震保険料は都道府県ごとに地震保険基準料率 (損害保険料率算出機構「地震保険料基準料率表」)が定められており、耐火性能のある建物か否かによって料率が異なります。
岡山県の場合:
耐火構造:0.73%
非耐火構造:1.12%
岡山県における津波ランク別地域分布
- 20m以上0.0%
- 10m~20m0.0%
- 5m~10m0.2%
- 3m~5m0.6%
- 1m~3m0.8%
- 0.3m~1m0.7%
- 0.3m未満0.3%
- 対象外区域割合97.5%
岡山県の津波ハザードは瀬戸内海沿岸に分布しているものの、 全体としては低〜中ランクが主体となる穏やかな構造です。
倉敷市や岡山市南区では、 津波ランク2(0.3~1m未満)および津波ランク3(1~3m未満)が広く分布し、 湾内における浅い浸水が広域に想定されます。 津波ランク4(3~5m未満)は一定規模で確認されるものの、 強度としては中程度にとどまります。
岡山市東区や笠岡市では、 津波ランク4が比較的まとまって分布しており、 特に笠岡市では津波ランク5(5~10m未満)も一定量確認されるなど、 県内では相対的に強度が高いエリアとなっています。
一方で内陸に近い地域では津波ハザードは急激に低減し、 沿岸部に限定して分布する明確な構造です。
総じて岡山県の津波は、 低〜中ランクが広域に分布しつつ、 一部沿岸でやや強度が上がるものの、 瀬戸内海の閉鎖性により高ランクが抑制される、 「湾内減衰型の中低強度津波構造」が特徴です。
津波の想定区域は沿岸部に集中しており、内陸部や海のない県は対象外となります。 国土数値情報の津波浸水想定をベースに算出すると、 日本全土約85.6%が対象外区域になります。
ただし対象外区域だとしても地震の規模、発生源等の条件によっては、河川などを遡った津波が到達する可能性は十分にあります。
全土にわたって警戒を怠るべきではありませんが、 対象内区域の立地では特に注意と補償の計算が重要となります。
浸水深ランクが高い主な河川
- 高梁川
- 成羽川
- 倉敷川
- 滝川
- 旭川
- 宇甘川
- 梶並川
- 吉井川
- 吉野川
- 小田川
国土数値情報の洪水浸水想定区域には約3,000の河川の登録があります。
日本国内には重要河川などを含めると、約40,000河川あると言われていますので、 氾濫などによる被害規模が大きくなる主要河川中心に収録されているものと考えられます。
岡山県の洪水ハザードは、県南の平野部と県北の山間部で性質が大きく異なる構造を持っています。 倉敷市や岡山市南部ではランク5以上の浸水がまとまって確認されており、 低地において広く浸水が広がる傾向が見られます。
特に倉敷市では浸水深・継続時間ともに高い値が確認され、 児島湾周辺や干拓地において水が滞留しやすい「広域低地型」の水害構造が顕著です。 また岡山市東区では浸水継続時間が突出しており、 排水能力を上回る場合に長時間の浸水が発生しやすい特徴があります。
一方で高梁市や真庭市などの北部では、 ランク5・6の浸水や河岸浸食・氾濫流が強く出ており、 旭川・高梁川水系を中心に、急峻な地形と河川侵食が組み合わさった「流下型」の水害が発生します。 特に河岸浸食は真庭市・高梁市・津山市で大きく、 河川の蛇行や谷地形によって局所的に被害が集中しやすい構造です。
総じて岡山県の水災は、 南部では「広く浅く長く浸水する低地型」、 北部では「流速と侵食を伴う山地型」とに分かれる二層構造を持ち、 地形に応じてリスクの性質が明確に分かれる点が特徴です。
「南部低地の滞留型と北部山地の流下型が併存する二層構造の洪水エリア」