兵庫県で住宅購入前に確認したい災害リスク
公的統計に基づき、面積加重平均により算出された兵庫県の立地与信データです。
MyLand Scoreでは、町丁目単位のデータを面積加重平均して都道府県単位に再集計しています。
物件購入・建築前に、将来の保険料や維持コストへの影響を確認してください。
兵庫県の災害耐性スコアは約39.5ポイントとなっており、全国平均の約55.0ポイントを大きく下回ります。 地震リスクは比較的低い水準にある一方で、水災および土砂系ハザードが全体スコアを押し下げています。
特に洪水では、浸水深ランク3以上のハザードが一定割合で分布しており、河川沿いを中心にリスクが確認されます。 また、河岸浸食の影響も他地域と比較して強く、流域単位での局所的な被害リスクが特徴です。
兵庫県は日本海側と瀬戸内海側の両方に面し、さらに内陸に山地を抱えるため、 津波・洪水・土砂災害がエリアごとに異なる形で発生する「複合災害構造」を持ちます。
「水災と土砂が複合的に分布する広域分散型リスクエリア」
兵庫県内市区町村の災害耐性ランキング
安全スコアの考え方と算出
本スコアは、水災リスクに関する傾向を評価した指標です。
すべての災害リスクを網羅するものではないため、地震・津波・土砂災害などのハザード情報もあわせて確認する必要があります。
本ロジックでは、河川との位置関係や地形条件に基づき、水害リスクの相対的な傾向を評価しています。
算出ロジックは以下の通りです。
- 丁目単位の代表地点から、2,000m以内の近隣河川(最大3本)を取得
- 各河川と代表地点との距離および標高差を算出
- 距離が近く、かつ標高差が小さいほどリスクが高くなるようにスコア化
- これらのスコアを市区町村単位で面積平均し、ランキングとして整理
全域災害リスク・サマリー
兵庫県の平均確率3.0%
全国平均:7.1%
兵庫県における地震確率分布
- 25%以上の地域0.3%
- 10〜25%の地域6.8%
- 10%未満の地域92.9%
防災科学技術研究所は、 30年以内に震度6弱以上の地震が起こる確率を地域ごとに算出しています。
兵庫県の地震平均確率は約3.0%程度であり、 全国平均の約7.0%と比較して低い水準となっています。
ただし過去には阪神淡路大震災が発生しており、 活断層による直下型地震のリスクが現実に顕在化した地域です。 特に神戸市周辺では、断層直上およびその近傍で強い揺れが観測され、 都市部における局所的な被害の大きさが特徴となりました。
また県内には六甲・淡路島断層帯などの活断層が分布しており、 広域的な確率は低く見えても、特定エリアでは突発的に強い地震動が発生する可能性があります。 地形的にも山地と都市が近接しているため、被害が集中しやすい構造です。
地震大国の日本です。リスクを参考に家屋や家財にかかる保険の保証を考え、 住宅の維持費用として計算しておくことが重要です。 地震保険とは、地震による被害を補償するものです。 火災保険の特約に含まれることもありますが、保証が十分でない場合もあります。 地震保険を別途契約するご家庭もあります。
地震保険料は都道府県ごとに地震保険基準料率 (損害保険料率算出機構「地震保険料基準料率表」)が定められており、耐火性能のある建物か否かによって料率が異なります。
兵庫県の場合:
耐火構造:0.73%
非耐火構造:1.12%
兵庫県における津波ランク別地域分布
- 20m以上0.0%
- 10m~20m0.0%
- 5m~10m0.0%
- 3m~5m0.0%
- 1m~3m0.0%
- 0.3m~1m0.0%
- 0.3m未満0.0%
- 対象外区域割合100.0%
兵庫県の津波ハザードは日本海側(但馬地域)に限定して分布しており、 全体としては低〜中ランクが主体となる穏やかな構造です。
豊岡市では津波ランク1(0.3m未満)から津波ランク4(3~5m未満)までが 一定程度分布しているものの、 いずれも規模は小さく、 局所的に中程度の浸水が想定される水準にとどまります。
香美町や新温泉町でも同様に、 津波ランク2〜津波ランク3を中心とした分布であり、 津波ランク4は一部に限定されます。
津波ランク5(5~10m未満)以上の高強度はほぼ確認されず、 外洋に比べて津波エネルギーが抑制される日本海側の特徴が強く現れています。
総じて兵庫県(日本海側)の津波は、 低〜中ランクが沿岸に限定して分布し、 高ランクがほとんど存在しない、 「日本海側の低強度限定分布型津波構造」が特徴です。
津波の想定区域は沿岸部に集中しており、内陸部や海のない県は対象外となります。 国土数値情報の津波浸水想定をベースに算出すると、 日本全土約85.6%が対象外区域になります。
ただし対象外区域だとしても地震の規模、発生源等の条件によっては、河川などを遡った津波が到達する可能性は十分にあります。
全土にわたって警戒を怠るべきではありませんが、 対象内区域の立地では特に注意と補償の計算が重要となります。
浸水深ランクが高い主な河川
- 兵庫県
- 神田川
- 旧猪名川
- 友淵川
- 箕面川
国土数値情報の洪水浸水想定区域には約3,000の河川の登録があります。
日本国内には重要河川などを含めると、約40,000河川あると言われていますので、 氾濫などによる被害規模が大きくなる主要河川中心に収録されているものと考えられます。
兵庫県の洪水ハザードは特徴的です。浸水深ランク4(5~10m)以下のハザードが非常に多く分布しています。 市川・夢前川・揖保川がある姫路市、 淀川水系の尼崎市、武庫川・猪名川のある西宮市や伊丹市のほか、 短河川が多い神戸市各区でハザード分布しています。
これらのエリアは沖積適地の河口部であり、河川の合流や分流が多いという共通点があり、 水が出やすい条件がそろっています。
兵庫県南部は山と海が極端に近いため、河川が短く勾配が急です。 表六甲の短急流河川の特徴により「水は出るが引きやすい構造」になっています。